チクチクしない素材とは?ウール・アクリル・アルパカの違いと敏感肌が避けたい素材まとめ

「チクチクしない素材」で検索している人の多くは、「ニットは好きなのに首まわりがかゆい」「セーターを着ると肌が赤くなる」といったお悩みをお持ちです。実は、“チクチク”の感じ方は、素材そのものだけでなく「繊維の太さ」や「編み方(ゲージ)」にも大きく左右されます。

1. チクチクの原因は「繊維の太さ」と「角の鋭さ」

肌にチクチク感を与える主な原因は、繊維が太いこと、そして繊維表面にスケール(うろこ状のギザギザ)が多いことです。

ウールなどの獣毛は、繊維の太さを「ミクロン」で表します。一般的に、30ミクロン前後はチクチクしやすく、18〜21ミクロンで比較的なめらか、17ミクロン以下はかなりなめらかとされています。同じ「ウール100%」でも、この太さによって肌あたりは大きく変わります。

2. 素材別のチクチク度めやす

ウール(一般的なウール)

一般的なウールは弾力があり暖かい一方で、繊維がやや太めのものが多く、敏感肌さんにはチクチクを感じやすい素材です。特に首・顔まわりに直接当たるタートルネックやマフラーは注意が必要です。「エキストラファインメリノ」「スーパーファインメリノ」など、繊維の細いメリノ種ウールは比較的なめらかで、触って“とろみ”を感じるものはチクチク感が少ない傾向にあります。

アクリル

アクリルは軽くて洗いやすい合成繊維ですが、起毛が強い糸や、硬く加工された糸はチクチク・ムズムズを感じやすくなります。また静電気が起きやすく、乾燥肌の方は「パチパチ+かゆみ」につながることも。首や手首に直接当たるアイテムは、必ず試着してから選ぶのがおすすめです。

アルパカ・モヘアなどの獣毛ミックス

アルパカやモヘアは、ふんわりした毛足と高い保温力が魅力ですが、毛足が長く毛羽立ちの多いものはチクチクを感じやすい素材です。混率が少なめのものや、毛足の短いハイゲージニットを選ぶと、刺激を抑えやすくなります。

3. 「チクチクしない素材」の代表

  • コットン(綿):なめらかな肌ざわりで、インナーにも最適
  • シルク・レーヨン・モダール:しっとりとした肌あたりで首まわりにおすすめ
  • エクストラファインメリノ・カシミヤ:極細繊維でチクチク感が少ない

肌に触れる面だけコットンやシルクを使った二重構造ニットも、チクチク対策として効果的です。

4. ゲージ(編み目の細かさ)でも肌あたりが変わる

同じ素材でも、ローゲージ(ざっくり編み)より、ハイゲージ(きめ細かい編み)の方がチクチク感は出にくくなります。糸が細く、毛羽立ちの少ないフラットな編み地を選ぶことが、快適に着るためのポイントです。

5. 敏感肌さんが避けた方がよい素材・仕様まとめ

  • 太くてゴワゴワした一般的なウール
  • 毛足の長いモヘア・アルパカ高混率素材
  • 起毛感の強いアクリルニット
  • 首や脇にタグや縫い目が直接当たるデザイン

購入前には、首元や内腕など敏感な部分に当てて、かゆみが出ないか確認するのがおすすめです。

6. 素材・編み方・肌質をセットで考えることが大切

「チクチクしない素材」を選ぶには、素材表示だけでなく、繊維の太さ・編み方(ゲージ)・ご自身の肌質をセットで考えることが重要です。素材が悪いからとあきらめるのではなく、相性の良い素材や仕様を知っておくことで、冬のニット選びはぐっと楽になります。

7. 柔軟剤やクリーニング加工という対策もあります

チクチク対策には、素材選びやインナーでの工夫以外にも、柔軟剤の正しい使い方や、クリーニングならではの特殊加工で肌あたりを改善する方法があります。ご家庭でできるケアと、プロに任せるケアでは、チクチク軽減の効果にも違いが出る場合があります。柔軟剤の使い方や、クリーニング加工によるチクチク対策については、別コラムで詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

 

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