初めてでも安心!振袖のたたみ方・保管方法・クリーニングの基本と注意点
成人式や結婚式で活躍する振袖は、一度着たあとの「お手入れ」で寿命が大きく変わります。汗や皮脂、ファンデーションが残ったまま保管すると、黄ばみ・カビ・シミの原因に。ここでは、振袖の正しいたたみ方・保管方法・クリーニングのコツをまとめます。
着用後すぐにすること
振袖を脱いだあとは、まずハンガーにかけて風通しのよい場所で半日〜1日ほど陰干しします。直射日光は色あせの原因になるので避けてください。汗をかいた衿元・脇・袖口は特に湿気がこもりやすいため、しっかり乾かすことが大切です。
この段階で、ファンデーション汚れ・飲み物のシミ・泥はねなどがあれば、自己流でこすらず、どこにどんな汚れがあるかをメモしておきましょう。後の振袖クリーニングで、シミの場所や内容をスムーズに伝えやすくなります。
振袖のたたみ方の基本
振袖のたたみ方は、基本的に着物の「本だたみ」です。次のポイントを押さえるときれいにたためます。
- 衿が左側にくるように振袖を表が見える状態で広げ、左右の袖をまっすぐに伸ばします。

- 手前側の身ごろを脇縫い線で折り、手前の衿(えり)と衽(おくみ)を、表地が見えるように広げます。

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先に、手前の衿先②と褄先②を衽(おくみ)線で折ります。
次に、衿先①は衿先②に、褄先①は褄先②に重ねます。

- 脇縫い線①を、手前の脇縫い線②に重ねます。
同様に、奥の袖も手前側に重ねて、いちばん上にくるように整えます。

- 袖付けの位置を中心に折ります。
折り返す際は、袖付け部分をしっかりつかんで持ち上げるようにし、裏側の裾を重ねます。

- 袖を袖の中心で折り、袖山に重ねます。

- 袖を折り目に合わせて折り、左側に重ねます。

- 全体の中心で折り、右端に揃えて重ねます。

- たたみ終わったらたとう紙にきれいに納めます。
保管する際は、防虫剤を使用しますが、着物に直接触れないように注意してください。

収納する際は、たとう紙(たとうがみ)に包むのがおすすめです。たとう紙は余分な湿気を逃がしつつ、ほこりからも守ってくれます。長襦袢も同じようにたたんで問題ありませんが、色移りを防ぐため、振袖と長襦袢は別々のたとう紙に入れると安心です。
正しい保管方法と注意点
振袖の保管で一番の大敵は「湿気」です。押し入れの床に直置きするのではなく、たんすの中段〜上段に置きましょう。詰め込みすぎると通気性が悪くなり、シワやカビの原因になります。
半年〜1年に一度は、天気の良い日にたとう紙を開けて中を点検し、軽く風にあてると安心です。たとう紙が古く黄ばんでいる場合は、新しいものに交換するのもおすすめです。
防虫剤を入れる場合は、着物専用タイプを選び、振袖に直接触れない位置に置きます。違う種類の防虫剤を混ぜて使用すると、変色や強い臭いの原因になることもあるため注意しましょう。
振袖クリーニングに出すタイミング
「短時間しか着ていないから大丈夫」と思いがちですが、振袖は一度袖を通しただけでも、衿や袖口、裾に汗・皮脂・ファンデーションやヘアメイク用品が付着しています。とくに成人式シーズンは暖房の効いた会場で汗をかきやすく、表面はきれいに見えても、内側には汗が残っていることが多いです。
そのため、着用後はできるだけ早めに、きもの専門店での振袖クリーニングを検討しましょう。汗抜き(汗処理)まで行ってもらうと、後から黄ばみや変色が出るリスクを減らせます。古いシミや見えない汗じみは、自宅での水洗いや自己流のシミ抜きでは、かえって輪ジミや生地ダメージの原因になることがあります。大切な一枚ほど、きものを扱い慣れた専門店に任せるのが安心です。
まとめ
振袖を長くきれいに保つポイントは、「着用後すぐのケア」「正しいたたみ方」「湿気を避けた保管」「早めのクリーニング」の4つです。
- 脱いだらまず陰干しして湿気を飛ばす。
- 本だたみ+たとう紙で形を整えて収納する。
- たんすは中段〜上段、防虫剤は着物専用を使用する。
- 汗やシミは時間が経つほど落ちにくくなるので、早めに専門クリーニングへ相談する。
基本のケアさえ押さえておけば、次の晴れの日にも、気持ちよく美しい振袖で当日を迎えることができます。
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